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高森明勅
2015.2.6 21:00

両陛下のお言葉を踏みにじるのは誰か?

改めて、「戦後70年」にちなむ天皇・皇后両陛下のお言葉を、
謹んで掲げさせて戴く。

天皇陛下。

先の戦争では300万を超す多くの人が亡くなりました。
その人々の死を無にすることがないよう、
常により良い日本をつくる努力を続けることが、
残された私どもに課された義務であり、
後に来る時代への責任であると思います。
そして、
これからの日本のつつがない発展を求めていくときに、
日本が世界の中で安定した平和で健全な国として、
近隣諸国はもとより、
できるだけ多くの国々と共に支え合って歩んでいけるよう、
切に願っています」

皇后陛下。

「世界のいさかいの多くが、
何らかの報復という形をとってくり返し行われて来た中で、
わが国の遺族会が、一貫して平和で戦争のない世界を願って活動を
続けて来たことを尊く思っています。
遺族の人たちの、自らの辛い体験を通して生まれた悲願を
成就させるためにも、今、平和の恩恵に与っている私たち皆が、
絶えず平和を志向し、国内外を問わず、
争いや苦しみの芽となるものを摘み続ける努力を
積み重ねていくことが大切ではないかと考えています」

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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